困った時のQ&A(歯科用)

1. 微生物製剤を手で触っても大丈夫ですか

触れる程度ではまったく問題はありません。ただし、手に触れた時は使用後に必ず手を石鹸で洗浄してください。

2. 石鹸で手を洗っても臭いが取れませんが

石鹸で手指を洗っても臭いが取れない場合がありますが、自然に臭いが無くなりますので問題ありません。

3. 製剤を振り掛ける時、製剤の臭いがするけど大丈夫ですか

接触による毒性試験のデーターはありませんが、使用時に匂う程度であればまったく問題はありません。ただし、アレルギーの方はマスク、ゴーグル、ゴム手を着用してください。

4. 手に傷がある時製剤に触っても大丈夫ですか

傷口に製剤がかかった時は直ちに水で洗い流してください。特別な毒性はないので問題はありません。手に傷がある場合はゴム手をして使用してください。

5. 排水目皿に微生物製剤が付着したままになったら

そのままにしていると製剤の色が排水目皿に付着します。直ちに水を流して確実にトラップ槽内に流し込んでください。

6. 排水目皿に微生物製剤が付着して色が取れなくなったら

クリームクレンザーで簡単に取れます。

7. 誤って飲んでしまっても大丈夫ですか

急性毒性試験ではバイオクリーナーのLD50値は2,000mg/kg以上です。
概ね食塩と同じぐらいなので安全です。

8 スピットンに使用できますか

スピットンに使用するのは基本的に止めてください。メーカーによっては排管内に網があります。また、陶器に少し色が付着したりします。
どうしても悪臭があって使用したい場合は、紙コップにキャップ1杯分を入れて、水を注いでから底に溜まった粉以外を、スピットンのキャッチャー(蓋)を外して排水口内に注いでください。スピットンの周囲に付着しないように気をつけてください。また、排管内や異物除去ケース等に多少色が付着しますが影響はありません。

9. スピットンに使用したら色が付着しましたが

陶器製のスピットンには色が付着しますので使用する場合は気をつけてください。ガラス製のスピットンは付着しても色が付きません。万一色が付着した場合は市販の研磨剤入りクリームクレンザーを使用してください。

10. トラップの中が黒くなりましたが

微生物製剤を使用すると、石膏汚泥とトラップの容器の内壁が黒くなる場合があります。これは悪臭の成分である硫化水素が硫化物として生成されるからで、人体や排水に は影響はありません。また、色が付着しても容器には影響はありません。

11. ユニット全体からの悪臭は取れますか

スピットンからの悪臭と同じ臭いがユニット全体から臭う場合があります。これはスピットンからの排水口内の悪臭で、メチルメルカプタンの臭いです。
スピットンへの使用方法を注意して、スピットンから溶解した製剤を注げば悪臭が無くなります。
それでも改善しない場合は「パイプフレッシュ」をお求めください。

12. ハイターを使用するけど大丈夫ですか

ハイター等の殺菌水は使用してから廃棄する時は、なるべく別の排水口から捨ててください。また、同じ排水口から捨てる場合でも塩素がかなり減少しているので微生物が完全に不活性化することはありません。清掃作業の時はなるべく初めに殺菌水等を先に流してください。

13. ディスポーザーに使用できますか

ディスポーザーからの悪臭は、メチルメルカプタンがほとんどです。悪臭がしたらキャップ3杯分を入れて流してください。

14. トラップのないシンクは使用できますか

トラップのないシンクの排水口は実際には多少の悪臭があります。排水管内に付着した有機物から玉ねぎの腐った匂いが出ます。使用頻度は週1回キャップ1杯分で良いです。

15. 印象材や石膏は分解しますか

微生物製剤は有機物のみを分解します。よって、印象材や石膏は分解しません。(ただし、アルギン酸である印象剤は多少分解します)

16. 浄化槽に影響ないですか

浄化槽に現在使用している微生物製剤と併用しても問題ありません。むしろ浄化槽には有効な微生物なのでより効果があります。微生物の特徴として有機物の分解には能力の高い微生物だけが生き残る性質があり、決して微生物同士が戦うことはありません。

17. 浄化槽にも使用できますか

浄化槽にも使用できます。浄化槽からの悪臭がある場合は直接浄化槽、もしくは洗面所から専用カップ3/5杯分を入れて水で流してください。

18. その他の利用に関して

石膏トラップ、スピットン、浄化槽、各種排水口(洗面所、洗濯機の排水口など)以外は、男子小便器(洋式、和式のトイレは使用できません)の排水口、血液や汚泥、排泄物(非常用簡易トイレ)にも使用できます。

19. 微生物製剤は水に溶けますか

「バイオクリーナー」は水に95%溶けます。5%は溶けませんが徐々に溶けて排水には影響はありません。

20. ボトルから微生物製剤が出にくい時

微生物製剤は湿気に弱いので、たまに部分的に固まることがあります。固まって出にくい時はボトルを良く振ってから使用することを勧めます。

21. 悪臭の元での作業には法的なものがあるのですか

労働安全衛生法に抵触しませんが、硫化水素は特定化学物質で酸素欠乏症等防止規則ではこのような悪臭の元での作業は極力しないように工夫しなければならない事になっています。(労働基準監督所にて確認)
現在、法的措置に関しては弊社独自の研究資料を厚生労働省へ提出しています。(弊社は平成23年に石膏阻集器からの悪臭が石膏が原因で硫化水素が発生する事を世界で初めて証明しています)